【実釣編】船の冬五目釣り釣行記(2010年12月12日 山口県徳山沖釣行記録)

お客様

寒さも増してきた12月。この時期に「アジが食べたい。」という友人Tのわがままをかなえるという名目で同行者が4人そろった。徳山港出船の「釣り基地」さんに電話を入れたら「アジ?もうほとんど終わってるけど、それでもいいか?」というお返事。釣れなくても海に出られたらいいというメンバーだから「もちろん」ということで少々無理押ししての出船だ。

今回の釣り場

今回の釣り場は、山口県徳山港沖。徳山港は大きな石油コンビナートがある港。沖に出れば黒髪島、大津島、野島と島が並んで複雑な地形を造り出しているところだ。そのため、沖を流れる潮流も複雑で、底の地形も岩礁帯もあちこちに点在し、魚種も多彩なところになっている。この複雑さから、季節を少々はずれても、まだアジが残っていることが期待できるのだ。

9:00、船は徳山港を出船。大津島と野島の間の瀬戸でエンジンを止め、潮の流れに船をのせての流し釣りで挑戦する。

今回の仕掛け

竿は中通し船竿7:3調子の20号の3.0m。リールは胴付き船用リールにPE0.8号を100m巻いたものを使う。20cmクッションゴムをつけて胴付き3本バリ仕掛けをセットの餌釣りだ。狙いはアジと言いながら、あわよくば小鯛やカワハギもとよくばりな五目釣り仕掛。胴付き仕掛けは幹糸3号1.5m、ハリス1.5号にチヌ針2号を結んだ。おもりは潮流が少し早いので20号前後の6角おもりを使う。餌は船頭が用意してくれた海エビと沖アミ生。

釣行の模様

船は9時出船。込み潮から満潮を経て、干潮5分までの釣りと、少し長い予定で、船長がアジの気配を探って、あちこちポイントを探してくれるということだ。釣り人のわがままな申し出にも乗ってくれるとても気のいい船長さん。

最初のポイントは、大津島の南端近く。島影になるので潮は緩いところだ。早速沖アミの餌を付けて仕掛けをおろすと、どうやら底は砂地らしい。オモリを引きずっても、特に感触は何も感じられない。

底から少しずつ上げて、アジのタナを探っても全然反応がない。どうやらアジの群れはここにはいないらしい。そこで餌を海エビに変えて、底付近にタナをキープし、魚の反応を待つ。すると、時折、コンコンと竿先に反応が出て、手のひらサイズの小鯛が、顔を見せてくれた。しかし、それもほんと忘れた頃にぽつりとくるだけ、ほとんど魚の反応はない。しばらく続けてみたけれど状況は変わらず、どうやらアジが回ってくる気配もない。そこでポイント移動。今度は潮沖の水道筋、岩礁帯のポイントへ。

こちらはだいぶ潮の流れが速く、うかうかしてると船が流され、根掛かりしてしまう。けれどその分魚も多く、小鯛にカワハギとイケスが賑わってきた。

昼食、潮止まりと時間は過ぎれど狙いのアジは来ない。下り潮になって再度ポイント変え、転々と移動しながら気配を探るが、ぱっとしないまま時間は過ぎる。ラストチャンスは夕まずめだなと、そこに狙いを定めて粘ってみる。

15時を過ぎた頃、やっと一つアジが上がってきた。25cm級のちょうど食べ頃だ。群れは小さそうでアタリは続いては出ない。みんな一斉に餌を沖アミに変えて狙いをアジ一色に変え、タナも合わせて集中する。残りの沖アミを上から少しずつ撒き入れても見る。この効果があったのか、ポツリポツリだけれど、アジが来だした。狙いの魚が釣れたら船上も大賑わい。それまで静かに下げテンションだった船上に、活気が戻った。群れが遠のいてアタリが消えるまで釣り続け、今回狙いのアジは見事にキープできた。

夕方までつきあってくれた船長さんのおかげで感謝感謝の釣行だった。

この日の釣果

4人で小鯛、カワハギ、アジ多数・・・

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