白身魚の高級魚といえばマゴチとヒラメが代表格。春,水温が上がってくると砂底を好むこれら高級魚たちも浅場へ移動してきます。投げ釣りで遠投が出来るようになれば、この高級魚たちも砂浜からの投げ釣りで狙うことが出来るようになります。
マゴチ・ヒラメという魚
マゴチは日本海側は山形県より南、太平洋側では宮城県より南から九州南岸までに生息しています。水深30mまでの砂泥底に棲み、さらに5月から7月は産卵期となるため、さらに浅い沿岸部まで接近してきます。
ヒラメは日本全国の沿岸部に生息していますが、冬期・低水温期は水深の深いところに移動して越冬しますので、沿岸部からの投げ釣りで狙える好時期は、3月から7月の産卵期といえるでしょう。
どちらの魚も食性は肉食性で、小魚やエビ類を好んで食べます。
マゴチもヒラメも白身の高級魚として知られており、刺身にしても煮ても焼いてもおいしい魚で、いろいろな料理の食材として用いられます。
マゴチ・ヒラメ釣りの仕掛け
マゴチもヒラメも同じような性質で、同じようなところにいるので釣り方も同じ釣り方で狙えます。
砂浜や堤防から遠投して狙うので、竿は腰の強いしっかりとしたものがいいです。40号クラスで長さ4m程度のものが望ましいです。
リールは、遠投仕様の投げ専用リールで、ドラグがついているものがいいです。
リールには道糸として5号を巻いておきます。道糸の先にはテーパーラインの力糸をつけましょう。
オモリは、遊動天秤付きの30号前後を使います。仕掛けは、ハリス5号~7号で丸セイゴなどの18号の針を連続して2,3本つけたものを使います。市販のマゴチ用ぶっ込み仕掛けも売られています。
マゴチ・ヒラメ釣りの餌
餌は、本当は生きている小ハゼやドンコ、キスゴが一番いいのですが、なかなか手に入らないので、市販の冷凍の小イワシかキビナゴを使います。投げたときに餌が離れにくいように身を固く加工されているものを選びましょう。一つの餌に針を2本刺します。1本はエラのところに通し刺しにして、もう一本は背中の硬い部分に刺すと投げたときに餌が飛びにくいです。
マゴチ・ヒラメの釣り方
釣り方は普通の投げ釣りと同じようにポイントを決めて、底を狙って投げてマゴチが食いつくのを待ちます。ポイントは潮通しのよいところ、かけ上がり付近、小さな根回りなどです。そんなにたびたびアタリがあるわけではないので、竿を3,4本出してアタリを待ちます。マゴチやヒラメは、砂に潜って餌となる小魚が通るのを待っています。ですから、仕掛けを投げたら食いつくまでただ待つのではなく、適時に仕掛けを巻いたりあおったりして誘いを掛けます。
また、餌は、本当は生きた小魚が一番いいのです。そこで、マゴチ仕掛けを投げるのと同時にちょい投げ仕掛けも投げておき、キスゴやハゼ、ドンコを釣って、それを餌にするようにすると釣果があがります。
アタリは、大きく激しく出ます。でも慌ててはいけません。マゴチやヒラメは餌を丸呑みするので、しっかり丸呑みするまで待ちます。餌をしっかり飲んで突っ走るまで糸にテンションを掛けないようにリールのドラグは緩めておきます。するとマゴチが餌を丸呑みして突っ走るとリールから糸が引き出され、ドラッグがジージーと音を立てます。この音が合わせ時を知らせる信号と思ってアワセを入れるといいでしょう。
1日に何匹も釣れる魚ではないので、その分1匹釣れたときの喜びはひとしおです。高級魚ゲットにチャレンジしてみてください。
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